韓国の半導体国産化に疑問 日韓の通商対立は産業界の地力の差を示したとも

 日韓の通商対立は図らずも産業界の地力の差をあぶり出した。対韓輸出手続きを厳格化したフッ化水素(エッチングガス)など3品目は、韓国経済を支える半導体とディスプレー産業の急所を突いた。他国製への材料切り替えや国産化の動きが吹聴されているものの、その実効性には疑問符がつく。

 「あんなもの日本向けのポーズでしかない。内情を知る関係者は皆分かっている」。日本の半導体関係者は、韓国半導体メーカーの材料切り替えの動きをそう冷ややかに見る。経済産業省による1日の措置発表以降、韓国のサムスン電子やSKハイニックスが他国製のフッ化水素の性能試験に着手した。

 ただ、性能面で合格したとしても、半導体製造ラインでの材料切り替えは最短で半年から1年かかる。加えて「現状でメーカーに余分な製造能力がない。能力増強するのに3―5年は必要だ」(日本の半導体関係者)と現実的な解決策にはなりえない。国産化に関しても、超高純度の化学品を開発する力がそもそも韓国の化学メーカーにあるかを疑問視する向きもある。「どこか日本企業を買収するしか手はないのではないか」(同)と資金力で突破口を開く可能性はある。

 半導体やディスプレーで日本を追い抜いた韓国だったが、今回の日本側の措置でサプライチェーンの脆弱(ぜいじゃく)性が露見した格好だ。対立が長引けば、韓国経済へのダメージがさらに深刻化するのは避けられない。(文=鈴木岳志)

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